触れていないと落ち着かない理由──肺絡実という状態

東洋医学

こんにちは、tete la(テテラ)です。

東洋医学では、身体の内側の状態は、
手足の末端にもあらわれると考えます。

とくに手のひらは、
今のからだのバランスを読み取る手がかりのひとつです。

今回は、拇指球にあらわれる
「肺の絡脈」について整理します。

肺の絡脈が観察されやすいのは、
手のひらの拇指球(親指側のふくらみ)です。

ここにうっすらと浮き出る血管が見られる方は少なくありません。

年齢を重ねると、
その血管の色が暗く、くすんで見えることもあります。

肺の絡脈は、
数ある絡脈の中でも、末端へ向かって流れる特徴を持つ経路です。

そのため、この部位に滞りがないことは治療上とても重要です。

ここが詰まると、
内側にこもった熱や不要物が外へ出にくくなります。

そこで、排出のための風穴を開けてみましょう。

拇指球への刺絡は、その方法の一つ。
背筋が通るような鋭い感覚を伴いますが、
流れが回復すると、排出方向へ動きやすくなります。

そのため、からだも心もスカッとします。

■ 肺絡実という状態

肺の絡脈が過剰な状態(肺絡実)になると、
常に刺激を求めやすくなると考えられています。

これは肺熱による「手掌煩熱」と関連します。

日常では、次のような傾向としてあらわれます。
・起きてすぐにスマートフォンやテレビをつける
・音楽を流していないと落ち着かない
・常に何かを読んでいる
・同時にいくつものことに取り組んでいる
・触れていないと不安になる
・周囲の状況を常に把握していないと落ち着かない

刺激が途切れると、不安定になりやすいのが特徴です。

■ 背景にあるもの

原因のひとつとして、
幼少期の触覚経験が挙げられます。

胎児は子宮の中で羊水に包まれ、
常に一定の圧と温かさの中にいます。

生まれたあとは、
光や温度差、空気など、
急激な環境の変化にさらされます。

乳児は言葉で欲求を伝えられません。
不安や不快な気持ちを言葉にできず、
泣くことでしか表現できません。

その時期に、
身体接触による安心感が十分に得られない状態が続くと、

成長後も触覚刺激への依存傾向が残りやすいとされています。

・触れていないと落ち着かない
・常に何かに接していないと不安になる

そうした状態が「肺絡実」としてまとめられます。

■ アロマによる調整

エッセンシャルオイルで段階的に整える場合、
・ラベンサラ
・マートル
を用いたブレンドが選択肢になります。

これらは、肺系統の過剰な熱を鎮め、
滞った流れを動かす目的で用います。

滞っていた血流が動き出すと、
不要物は尿や便から排出されます。

そのため、
便秘や排尿機能の低下がある場合は、
同時に整えることが大切です。

排出経路が弱いままでは、
動いたものが再び停滞しやすくなります。

■ まとめ

手のひらにあらわれる変化は、
内側の状態を映しています。

刺激を求め続ける背景には、
身体の流れの偏りが関係していることもあります。

末端から整えることは、
全体の流れを回復させる第一歩になります。

■ 鍼+アロマセラピー tete la JAPAN ■
人には、本来、自らを整える力が備わっています。

tete laでは、その力を穏やかに引き出すために、
鍼灸・アロマ・カウンセリングを組み合わせ、
心とからだの状態を丁寧に見つめながらサポートしています。

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青山一丁目(南青山エリア)を拠点に施術を行っています。

広島県福山市では
月に一度、数日間の施術日を設けています。

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