こんにちは tete la(テテラ)です。
東洋医学を学び、臨床に立つ中で、
今回、アメリカの医師であり、東洋医学の研究者である
テッド・カプチュク氏の著書
『The Web That Has No Weaver(織り手なき網)』を
一文一文、翻訳しながら読み進めてきて、
あらためて深く腑に落ちたことがあります。
それは
からだは「原因」で動いているのではない、ということ。
私たちは、つい「一本の原因」を探してしまう
不調があると、
「どこが悪いのか」
「何が原因なのか」
を知りたくなるのは、とても自然なことです。
現代医学の視点では、
原因を特定し、
そこに対処することが大きな力を持っています。
でも東洋医学が見ているのは、
もっと立体的なからだの姿です。
からだは「線」ではなく「網」でできている
東洋医学では、
からだを一本の線の集合体とは考えません。
むしろ、
無数のつながりが重なり合った
網(web) のようなものとして捉えます。
一本の糸に触れると、
まったく別の場所が反応する。
感情の揺れが、
内臓の働きに影響し、
生活のリズムの乱れが、
呼吸や巡りを変えていく。
それらは偶然ではなく、
もともとそうつながっている構造なのです。
病気とは「原因」ではなく「パターン」
この本の中で、繰り返し語られているのは、
病気とは「単一の原因」から生まれるものではない、という視点です。
からだ
こころ
環境
季節
人間関係
生き方
それらのあいだに生まれる
パターンの乱れが、
症状として表に現れている。
だから東洋医学では、
「胃が痛い=胃だけを見る」
という見方はしません。
その人の全体の流れの中で、
今、どこに無理が生じているのかを感じ取ろうとします。
人は自然の一部として生きている
東洋医学の根底にあるのは、
人は自然と切り離された存在ではない、という考え方です。
季節が巡れば、
私たちのからだの中の
気・血・水の流れも変わります。
春の伸びやかさ
夏の高まり
秋の収束
冬の静けさ
それに呼応して、
体調も、感情も、エネルギーの向きも移ろっていく。
雨の日に重だるく感じたり、
風の強い日に落ち着かなくなるのも、
異常ではなく、自然な反応なのです。
「調える」とは、元に戻すこと
tete la の施術で大切にしているのは、
何かを外から足すことよりも、
からだが本来もっている秩序を思い出すこと。
鍼やアロマは、
今の状態を無理に変えるためのものではありません。
網のどこかで絡まってしまった糸が、
自然にほどけていくための
「きっかけ」を与えるもの。
その人自身のからだが、
自分で調和を取り戻していくプロセスを
静かに支えるものです。
織り手はいない。でも、秩序はある
「織り手なき網」という言葉は、
誰かがすべてを操作しているわけではないけれど、
そこには確かな秩序とつながりがある、
ということを示しています。
からだも、こころも、
偶然の寄せ集めではありません。
すでに編まれている網の中で、
私たちはただ、
自分の糸の状態に気づき、
ていねいに整えていくだけでいい。
不調は、敵ではなく、
バランスを思い出すためのもの。
その声に、静かに耳を澄ませる時間を。
今日も、あなたのからだの網が
無理なく、しなやかに保たれますように。

■ 鍼+アロマセラピー tete la JAPAN ■
人には、本来、自らを整える力が備わっています。
tete laでは、その力を穏やかに引き出すために、
鍼灸・アロマ・カウンセリングを組み合わせ、
心とからだの状態を丁寧に見つめながらサポートしています。
日々の中で、自分らしいリズムを取り戻す時間を。
青山一丁目(南青山エリア)を拠点に施術を行っています。
※南流山での施術は、提携治療院での対応となります。