心やからだは、いつもあなたにサインを送っています。

そのサインは、たとえば――
「頭が痛い」「こめかみがキュッと痛む」
「肩がこる」「腰が痛い」「身体が重だるい」
「皮膚がカサカサする」「吹き出物ができた」など、
からだからの痛みや症状として現れることがあります。

あるいは、
「夜眠れない」「何にもやる気が出ない」
「ふと、むなしくなってしまう」
「日によって気分の浮き沈みが激しい」
「なんとなくそわそわして不安になる」など、
感情や気分の状態として現れることもあります。

私たちのからだには、生まれながらにして
“自然治癒力(自分で治そうとする力)” が備わっています。

たとえば風邪をひいたとき、消化のよいものを食べて、
ゆっくり眠ると、少しずつ回復していくことがありますよね。
それが、あなたの自然治癒力の働きです。

自然治癒力は、言い換えれば「生きる力」。
その力が弱まってくると、命の危険を察知してもらうために、
からだはさまざまな形でサインを送りはじめます。

そのサインに気づかず、無視し続けてしまうと――
もっと強いサインへと変わっていきます。
痛みや症状が悪化したり、別の病気として現れることもあるのです。

また、この“生きる力”は、
ストレスやショック、トラウマとも深く関係しています。
だからこそ、心の問題も大切な要素なんです。

あなたのからだのつらさや痛み――
その根本的な原因は、どこにあるのでしょうか。

過去や現在の人間関係、これまでの経験や、
そこにまつわる感情が原因になっていることもあります。
また、一見関係なさそうに思えるところに、
原因が隠れていることも少なくありません。

大切なのは、根本的な原因に気づき、
心とからだが抱えている問題に、きちんと向き合っていくこと。

そして普段から、自分の心とからだと
“コミュニケーション”がとれる状態にしておくことも大事です。
サインが強くなる前に、変化に気づけたら理想的ですよね。

日頃から自分の変化をキャッチして、
心とからだの声に耳を傾けてみましょう。

すると、今の自分の状態を自然と把握できるようになり、
本来の健やかなあなたで、毎日を心地よく過ごせるようになります。