頭を柔らかくして新たな見方を

東洋医学

こんにちは tete laです。

今日は胆経について取り上げます。

胆は心が揺れ動かないようにして、決断を促したり、
人生の目的を見出し、具体的に何をするためにここに生まれてきたのか
という実利的なことに関わります。

また、正経十二脈の胆経と奇経八脈は
非常に密接に連絡を取り合います。

子宮とは帯脈で繋がり、脳とは後頭部の風池を介して、
陽蹻脈と陽維脈に繋がります。

胆経の流れはジグザグしながら身体中を巡ります。
脳に入ろうとする邪気が、そのまま脳内に停留しないよう
ジグザグしながら脳から排出させる動きをします。

胆経はとくに、頭部にあるツボがキーポイント。

胆経が五官の感覚器官に与える影響は、
五官を鋭敏にする胃経の働きとは異なり、
「見たいものを見て聞きたいことを聞く」
というような選別、分別に影響します。

取捨選択の際に柔軟性だけでなく、
新しいものの見方が必要な場合は
頭部をしっかりほぐすと胆経の流れが良くなり、
慣習や執着心から解放されやすくなります。

ひたすら受け入れ、溜め込む陰の臓と違い、
常に動いている陽の腑の中でもパワフルですばらしい働きをするのが胆経。

正経十二経脈では、最後の陽経絡。
そのため、太陽、陽明、少陽それぞれの陽経絡に対する引き出し口になります。

胆経が担っている最終的な試みには、
物事を選別する際のジレンマが付きものです。

自分にとって大切な物事を選び取っていく過程そのものに象徴されます。

決断の腑たる由縁です。

陽である胆経はからだに「湿」や「痰」という
古い余分な水が溜まっていない
カラッとした状態のとき、最大限の力を発揮します。

そのときの身体は温かく変化に柔軟で、
怖れを克服しやすく、感情に振り回されません。

逆に胆が冷えてしまうと
誰かと言い争う夢
訴訟の夢
攻撃される夢
を見やすくなるとされています。

また、常に何かに襲われるのではないかという
恐怖心に苛まれる傾向にあり
自傷行動がひどくなると、
自殺企図に及ぶ可能性も高まります。

争いごとの夢をみていたり
肋骨周辺が不快なときは胆が冷えているサインです。

■ 鍼+アロマテラピー tete la JAPAN ■

専門分野は
自律神経系、内分泌系(ホルモンバランス)、
不眠、不安感、倦怠感などの不定愁訴。

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