過去の行動記録 〜陽維脈〜

鍼(はり)

こんにちは◎ tete la です♪

まだ6月だというのに真夏のように暑い日が続きますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

暑さにも負けず、経脈についてさらに、深めていきましょう♪
今回は陽維脈についてお伝えいたします。

<陽維脈>
陽維脈は緒陽が交わる場所に起こる。金門(BL63)から始まる。膝の外側に沿って大転子に上がり、下腹外側に接触して、側腹部および側胸部をめぐり、臑兪(SI10)に上って手の太陽、陽蹻脈と交わり、耳の後ろを上がってめぐり、風池(GB20)、脳空(GB19)、承霊(GB18)、正営(GB17)、目窓(GB16)、臨泣(GB15)に上がり、額に下がって手足の少陽、手足の陽明、陽維脈の五脈が

陽白(GB14)で交わり、頭をめぐって耳に入り、本神(GB13)に至って終わる。

歩き始めた子供たちは様々な経験をし、学び始めます。
この学びと経験、実際の活動などを記録として紡いでいる経脈が陽維脈です。

前回、冒頭でお伝えしたように
陽維脈には全身の陽経(太陽・少陽・陽明)をつないで連絡する働きがあります。
太陽・少陽・陽明はまとめて「三陽」と呼ばれます。
手の三陽、足の三陽というように、それぞれ手足にあります。

<手の三陽>
・手の太陽小腸経
・手の少陽三焦経
・手の陽明大腸経

<足の三陽>
・足の太陽膀胱経
・足の少陽胆経
・足の陽明胃経

これら三陽はそれぞれに意味を持ちます。

「太陽」は前進力です。
直立姿勢や歩くこと、手を伸ばす動作に関連します。
小腸経(手):欲しいものを手に入れる
膀胱経(足):目的地へ進む

「少陽」は選択力です。
方向転換するために身体(腰、足、腕)を回転させる動きに関連します。
三焦経(手):心と腎を繋ぐ、聴くこと
胆経(足):選択する上で主要な働きを担う

「陽明」は吸収力です。
重いものを持つ、掴むなど、重力に耐える筋肉の働きに関連します。
大腸経(手)・胃経(足):経験・学びを自分自身に取り込む働き

陽維脈は学びと経験を督脈の瘂門(GV15:あもん)を通じて脳に運んでいきます。
学んだことが言葉として表現されるためには、心・腎・督脈の働きが必要となってきます。

また、陽維脈は経験、学び、活動を記録するだけでなく、外界について自分なりに理解し、消化する働きがあります。
陽交(GB35)は、自分の外の世界と自分の内面の間で起こる葛藤を緩和します。

ある時期の特定の実際の活動を表しているのが陽維脈です。
実際の行動自体が問題になるときは、陽維脈が関わってきます。
それに対し、精神的・感情的な事柄が問題になるときは、陰維脈が主に関わってきます。

陰維脈と陽維脈は、組み合わせて治療していくこともあります。
まずは、陰維脈で浄化させ、陽維脈を使って解放させていきます♪

★東京 麻布十番 の 鍼(はり)とアロマテラピー の 小さなサロン tete la より★

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