たっぷり収納 〜帯脈〜

東洋医学

こんにちは◎ tete la です♪

奇経八脈に属するそれぞれの経脈についてお伝えしてきましたが
今日は、いよいよ奇経八脈のラストとなりましたー!
ラストは「帯脈」です。

ご興味がございましたら、ご覧くださいませ♪

帯脈は倉庫を表します。
身体の中にも、倉庫のような何でも溜め込めてしまう収納スペースがあるのです。

<帯脈>
帯脈は季脇部で肝の章門(LR13)から起こり、胆の経脈とともに帯脈(GB26)に沿って

腰を一周する。その有り様は帯で束ねているようでもある。

奇経八脈の経脈は体内のとても深いところを巡っていますが、帯脈は最も体表に近い部分を巡り、
お臍の高さ付近(腰と腹の間)のお腹周りを一周しています。
「帯」の字が表すように腰帯を締めるように、全身を縦に行く陰陽の経脈を束ねているのです。

帯脈は最も深い部分にある衝脈・任脈・督脈を支えており、この三脈と緊密な関係を持ちます。

また、妊娠中に胎児を支える働きなどもあるため、女性にとってとても重要な経脈です。

帯脈は精(せい)を消耗させながら、収納スペースに体内の過剰な陽(特に胃熱)を
吸収していきます。精により保管されるので、様々な問題が無意識の領域に入り込んでいきます。
意識下にないので、自覚的には何の問題もないかのような錯覚に陥ることも多々あります。

帯脈の収納スペースはとても大容量なのですが、やはり限りがあります。
帯脈の収納の限界を超え、病因が溢れ出すと、下腹の膨満感や、腰に力が入らず
水中に座っているような感覚になると言われています。
女性の場合、生理不順になり、血や膿がまじったおりものなどが出てくることもあります。
また、頭痛や腰痛、四肢の引きつり、結膜炎など様々な症状が現れます。

帯脈の問題は無意識下で進行していることが多いため、症状が出る前に治療を行うことが懸命だと
言われています。特に女性は、月経前に治療することで、精の中に蓄積されている毒(老廃物)を
生理とともに排出させることができます。月経を迎えるたびに、老廃物をしっかり出して
体内をキレイにすることが重要です。
ちなみに、出産でへその緒を排出するときにも、女性の身体は解毒されます。
さらに、家系的なものは血の中に含まれているので、経血を出すことでクリアにしていきます。

帯脈の治療は、特に子供を作る前に重要です。
妊娠を急いでいなければ、3ヶ月くらいは解毒やデトックスの期間に当ててあげると、生まれてくる赤ちゃんにはとっても良いことです。

男性の場合は、月経がないので、便通を整えることが大切です。
意識的に、便秘にならないよう心掛けましょう。

では、皆さん。鏡を手にとって大きく口を開いて口の中を覗いて見てください。
もし、舌の一番奥に厚みのある苔がたまっていたら、要注意!
この苔は、帯脈に蓄積された老廃物を表しています。

ぜひ、帯脈の治療を受けられることをお勧めいたします♪

これまで、数回にわたってお届けしてきた奇経八脈。

奇経八脈とは具体的にはどのようなもので、
どのようにして人生と関わり合っているのか。

何かしら感じ取り受け取っていただけたでしょうか♪

最後まで、お付き合いいただきありがとうございました◎

これからも、tete la の世界を様々な角度から配信していきますね。
どうぞ、よろしくお願いします♪

★東京  鍼(はり)とアロマテラピー の 小さなサロン tete la より★

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