「鍼灸」と聞くと、
なんとなく痛そう、怖そう、
自分には少しハードルが高いかも……
そんな印象を持つ方も多いかもしれません。

けれど本来の鍼灸は、
身体がもともと持っている
整おうとする力」に
そっと働きかけていくもの。

強く何かを変えるのではなく、
今の状態にそっと耳を傾けながら、
ゆるやかにバランスが整っていく。

鍼灸は、
そんなプロセスを支えるためのものだと
tete la では考えています。

鍼灸について


鍼灸の起源は、紀元前2000年ごろの
古代中国にさかのぼります。

長い年月の中で、
人々の経験と知恵によって受け継がれてきた鍼灸は、
現在ではその効果について、
世界保健機関(WHO)や
アメリカ国立衛生研究所(NIH)などの
公的機関による研究も進められています。

こうした研究を通して、
鍼灸の有効性に対する科学的な見解が示され、
さまざまな疾患や症状への効果が
世界的にも認められるようになってきました。

鍼灸が身体にもたらす作用


鍼灸の刺激は、
身体の一部分だけに働くのではなく、
全体のバランスにやさしく影響していきます。

<自律神経のバランスを整える>

リラックス効果のあるセロトニンなどの
ホルモン分泌を促進し、
自律神経のバランスを整えることで、
ストレス性の症状を緩和し、
心を落ち着かせていきます。

<内臓機能を整える>

自律神経は内臓の働きをコントロールしているため、
自律神経のバランスが整うことで、
内臓機能の改善にもつながります。

<痛みを緩和する>

鍼の刺激により、
脳内でモルヒネのような鎮痛物質が分泌されます。
また、痛みを脳に伝える神経経路を
ブロックする作用も働き、
痛みの緩和に効果があります。

<身体をゆるめる>

鍼やお灸の刺激によって
血流やリンパの流れが促進され、
硬くなった筋肉の緊張がやわらぎます。

<免疫機能を高める>

鍼灸刺激によって、
ウイルスや病原菌を攻撃する
白血球やリンパ球の活動が活発になり、
免疫力が高まります。
あわせて血流も改善され、
疲労回復や修復の促進にもつながります。

<美肌をつくる>

皮下組織を刺激することで、
コラーゲンやエラスチンを生み出す
線維芽細胞が活性化し、
肌の新陳代謝が促されます。

その結果、
潤いと弾力のある肌へ導かれ、
シワやたるみの予防・改善、
くすみの解消にもつながります。

「鍼」治療には種類がたくさん


鍼治療は、
紀元前の古代中国に始まり、
約四千年の時をかけて
世界中へと広がっていきました。

その中で、
東洋医学に基づく伝統的なアプローチから、
現代医学に根ざした治療法まで、
実に多様な形へと発展してきました。

現在では、WHOやNIHなどの公的機関においても検証され、
運動器系・神経系・内臓疾患・自律神経系など、
多くの分野で医学的な効果が認められ、
補完代替医療としての位置づけも確立しつつあります。

私は、鍼治療を
「山登り」に例えることがあります。

山の頂上を目指すルートが
ひとつではないように、
身体を整えるという同じゴールに向かう道も、
人それぞれです。

岩場のコース、
なだらかな道、
ときにはショートカット。
どのルートを選ぶかは、
体質や症状、その人の感覚によって変わってきます。

たとえば、
鍼を深く刺す方法(皮膚・皮下組織・筋膜など)もあれば、
皮膚表面に触れるだけの
浅い方法もあります。

刺してすぐ抜く「単刺法」、
しばらく留める「置鍼」、
電気刺激を加える「電気鍼」など、
施術法もさまざまです。

鍼の太さ(約0.10〜0.30mm)や
長さ(約15〜80mm)も
用途に応じて使い分けられます。

「鍼治療」と一口に言っても、
本当に幅広い選択肢があります。
どれかひとつが正解ということではなく、
それぞれが
「身体を整える」という
共通の目的を持った方法なのです。

だからこそ、施術を受ける方には、
自分にしっくりくる方法を
大切に選んでほしいと、私は思っています。

WHOが認める鍼灸の適応症


以下は、
世界保健機関(WHO)が
鍼灸の有効性を認めている症状の一例です。

運動器系: 関節炎、リウマチ、肩こり、腰痛、腱鞘炎、むちうち、捻挫など
神経系 : 頭痛、めまい、神経痛、自律神経失調症、不眠、ノイローゼなど
循環器系: 動悸、息切れ、高血圧症、低血圧症、動脈硬化症、心臓神経症など
呼吸器系: 気管支喘息、過呼吸症候群、気管支炎、風邪およびその予防など
消化器系: 便秘、下痢、胃炎、過敏性腸症候群、肝機能障害、痔など
代謝・内分泌系: 貧血、痛風、糖尿病、甲状腺機能異常など
生殖・泌尿器系: 膀胱炎、腎炎、性機能障害など
婦人科系: 生理痛、月経不順、更年期障害、冷え性、不妊、乳腺炎など
小児科系: 小児喘息、夜尿症、小児神経症(夜泣き、かんむし、偏食など)、アレルギー性湿疹など
耳鼻咽喉科系: 中耳炎、耳鳴り、メニエール病、鼻炎、咽頭炎、扁桃炎など
眼科系: 眼精疲労、結膜炎、仮性近視、疲れ目、かすみ目、ものもらいなど

最後に


鍼灸は、
誰かに「治してもらう」ものではなく、
自分の身体が持つ力に
自分自身がたしかに気づいていくための時間。

tete laでは、
そのきっかけとなるひとときを、
そっとご一緒できたらと思っています。