自分に気づくということ

ケース・レポート

こんにちは、tete la です。

ケース・レポートです。

60代女性。
主訴は不眠症。

初回の訴えは
ほんの数時間で目が覚め、睡眠が不十分と感じる。
睡眠外来で薬を処方されているが、
薬に頼りたくない。
自力で眠れるようになりたい。

というものでした。

ちなみに、彼女は一年かけて克服。
 今では薬なしで、自分のペースで過ごされています。

眠りのほかに気になることを伺うと
体を動かすのも億劫で
積極的にはごはんは食べたくない感じ。
食べなきゃダメだろうなと思うから仕方なく食べる。

以前抗がん剤治療をしていた関係で、味覚異常があるとのこと。
舌がピリピリした感じが残っており、そのためさらに食即減退。

初回で、整うべき経絡として挙がったのが腎経絡。
ブレンドオイルはネロリーナ、ジャスミン、ソルティスサン。

東洋医学では眠りに関する事柄は
心と腎の交信が関わるため、まず腎を整えるところからスタート。

ネロリーナは目標に向かってぐんぐん行こうぜ!というエネルギーのもの。
ソルティスサンは一年で一番太陽が出ている時間が長い夏至の日のエネルギー。 
光のエネルギーをチャージして前向きな意欲を与えてくれます。
ジャスミンはそれらをバランスよく調和してくれます。

はじめの1ヶ月は週1ペースでできるだけ来ていただき
集中的に腎と脾の経絡を用い、からだの基礎を整えました。
その後、2週間に一度のペースに移行。(現在も継続中)

2ヶ月から半年は脾と肺の経絡が中心になり、
ブレンドオイルは自己愛を高めたり、自分の内面を見つめるものが
比較的多く選ばれました。

半年過ぎたあたりから、
眠りについてのことよりも、
お腹のヒリヒリする感覚や指先の末端の痺れ感や、
身体の節々に関するお悩みの方を
多くお話しされるように変わっていきました。

この辺りから、手先足先の刺絡治療を加えていきました。
ブレンドオイルはデトックスを促すものが多くなりました。

初期は青い顔でげんなりした表情が多かったのですが
回を重ねるごとに、笑顔が増えてきました。

あるとき、彼女がふと仰ったのです。
「わたし、寝るって、夜寝たら朝まで起きちゃいけないと思い込んでたみたい。
トイレとかで起きても、また眠れたら、わたしそれでいいのよね。
年も年だし、赤ちゃんじゃないんだし、途中で起きるのって自然なことよね。」

また、別の日に、
久しぶりに銀座で展示会を開催されている時に
久しぶりのご友人と会い、お話をたくさんされたのだそうです。

朝から晩まで活動していたので、疲れはあったが、
いつもの痛みは全くなかったのだそうです。

楽しことをしている間は、いつものお腹のヒリヒリなど全く感じなかったと。

そこで彼女は仰いました。
「わたしのお腹って心因性なんだ!て可笑しくなっちゃったの!」

この辺りから、睡眠外来の先生とも相談しながら、
睡眠の薬の量を計画的に減らしていけるようになりました。


時には振りもどりがあり、睡眠がうまくでくない時もあります。
そんな時は、お薬を使って調整することをお勧めしています。

わたしは、薬は全否定しません。
薬は適切に使えばとても有効だと思います。

ただ、この薬がないとダメだー!!と依存してしまうのは危険だと思います。
自分の中で薬を道具として認識し、うまく付き合うことが重要だと思います。

また、彼女のように、自分で自分の状態に気がつくことが
自分の抱えている問題の解消には重要です。

答えはいつも自分の中にあるのです。


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