※2025年11月更新
専門的な観点からの説明を補足し、全体を再編集しています。
こんにちは、tete la(テテラ)です。
今回は、睡眠のお悩みをきっかけに
「自分の内側の変化」に気づいていかれた、
60代の女性のケースをご紹介します。
初回のご相談:眠れない、食べたくない、からだが重い
主訴は「不眠」。
数時間で目が覚めてしまい、
薬に頼らず自分の力で眠りたい──
そんな願いをもってtete laに来られました。
眠り以外にも、
• 体を動かすのが億劫
• 食欲がわかないが、仕方なく義務のように食べている
• 抗がん剤治療後の味覚異常で舌が常にピリピリする
こうした、日常の小さなつまずきが積み重なり、
ご本人も少し元気をなくしている様子でした。
最初の1ヶ月:からだの基盤を整えるタイミング
東洋医学では「眠り」は心と腎の交わりと深く関係しています。
そのため、初回で整えるべき経絡は腎経が中心に。
ブレンドオイルは:
• ネロリーナ(意欲や方向性を照らす香り)
• ジャスミン(心のバランスを調える)
• ソルティスサン(光のエネルギーを取り入れ、前に進む力を支える)
週1ペースで集中ケアし、
腎と脾を中心に「からだの土台」を整えていきました。
2ヶ月~半年:内側を見る力が育つ時期へ
2ヶ月を過ぎた頃から、
脾・肺の経絡がよく反応するようになり、
選ばれるオイルも「自己理解を深める」香りが増えていきました。
そこから半年ほど経った頃──
ご相談は「睡眠」よりも、
• お腹のヒリヒリ
• 指先のしびれ
• 体の節々の違和感
といった「末端の声」に変化していきました。
この頃から、刺絡(しらく)も少しずつ加えていき、
デトックスを促す香りがよく選ばれるようになりました。
初期の青白い表情から、
回を重ねるごとに ふっとした笑顔 が自然にこぼれるように。
その変化がとても印象的でした。
ふと漏らしたひと言が、回復の大きなきっかけに
ある日、彼女がぽつりと言いました。
「わたし、夜は一度も起きちゃいけないって
思い込んでたみたいなの。
トイレで目が覚めても、また寝られたら、
わたし、それでいいのよね。
年齢的にも、それって自然なことよね。」
「こうあるべき」の思い込みに自分で気づけた瞬間でした。
この気づきは、眠りの回復に大きく関わります。
また別の日、ご友人と銀座での展示会を楽しんだ時のこと。
「楽しいときはね、いつものお腹のヒリヒリが全くなかったの!
わたしのお腹って、心因性なんだわ!って
なんだか可笑しくなっちゃったの。」
と明るい声で話してくださいました。
薬との付き合い方、自分との付き合い方
睡眠外来の先生と相談しながら、
薬は少しずつ減薬できるようになりました。
ときどき戻りもあります。
眠れない夜が続く時は、
薬を「道具」として使うことも大切。
tete laでは薬を否定することはありません。
必要な時に、必要な量を使う。それが一番です。
回復のいちばん大切な鍵は「気づく力」
このケースで何より大きかったのは、
「自分の内側に起きていることに、自分で気づけた」
ということ。
眠り、食欲、疲れ──
まず、自分の内側を見つめてみる。
彼女の変化を見ていて感じるのは、
「答えは誰かの外側にあるのではなく、自分の中にちゃんとある」
ということでした。
これからも、その内側の声を確かめながら、
ご自身のペースで回復を続けていかれるのだろうと思います。

※本記事は2025年11月に内容をあらためて整えました。
専門的な観点からの説明を補足し、全体を再編集しています。
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人には、本来、自らを整える力が備わっています。
tete laでは、その力を穏やかに引き出すために、
鍼灸・アロマ・カウンセリングを組み合わせ、
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青山(東京都港区)または南流山(千葉県流山市)にて、
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