こんにちは。tete la です。
『PSYCHO-EMOTIONAL PAIN and the EIGHT EXTRAORDINARY VESSELS』
by Yvonne R. Farrell の要約。
第一部の第1章からスタート。
完全に自分メモ。
第一部
奇経八脈と精(jing)の展開
第1章 病気とはからだからのコミュニケーションの形
人間の身体は、自己保存を念頭に置いて設計されています。
身体には、継続的な生活をサポートするさまざまな方法があります。
私たちは水分(体液)が不足すると喉が渇きます。
この喉の渇きは、「水分摂取量を増やす必要がある」という身体からの訴え(サイン)です。
この訴えを聞き入れ、飲み物を飲むと訴えはなくなります。
しかし、その訴えに耳をかさないと、この訴えはどんどん大きく強くなります。
私たちが一日の終わりに感じる眠気は、「回復するために睡眠の形で休息する必要がある」という
私たちの身体からのメッセージです。
その眠気を無視して動き続けると、やがて疲れ果てて病気になります。
私たちの身体は、私たちが怪我をしていることや、身体を休めたり、修復が必要なことを
「肉体的な痛み」を通して、私たちに伝えているのです。
私たちが休息して怪我や痛みに注意を払うと、痛みはやがて消えます。
怪我をしたときに休息することを拒否し続けると、怪我が悪化したり、
治療がより複雑になってしまったり、手術が必要になったり、苦痛が増すこともあります。
私たちがうつ病、不安神経症、情緒不安定などの状態であるときは、
「不規則な生活をしているぞ」と、身体が私たちに教えてくれているのです。
つまり、「ライフスタイルを変える必要がある」という身体からのメッセージです。
私たちが日々行う選択は、必ずしも身体と心のバランスをサポートしているわけではありません。
精神的および感情的な不均衡は、私たちが持って生まれた本来の目的を果たしていないことを
示しているのです。
病気とは、自分が生活の自然な秩序と一致していないことを
私たちに伝える身体からのメッセージです。
それは、その時点のライフスタイルの選択や信念が
自分という存在を完全に表現することができていないことを示唆しています。
病気には、遺伝や病原性病原体など、
日常のライフスタイルの選択とはほとんど関係がないさまざまな決定要因があります。
すべての病気は私たちに学び成長する機会を与えてくれるのです。
私たちは病気を使って、本当の自分ではないものを自分からはがすことができるのです。
病気とは、私たちがより全体を感じるためであったり、良い状態でいるために、
「学ぶ必要があるものを私たちに伝えようとする身体からのメッセージ」なのです。
決して「癒されない(heal)」病気を「治癒(cure)」する人もいれば、
病気は治癒しないけれど、病気がなぜ起こったのかをわかっているので癒される人もいます。
時間の経過の中で、多くの人々は、身体からの声を無視したり無効にしてしまうようになりました。
どういうわけか、私たちの心と身体が2つの別々の存在であるかのように、
私たちの身体から心が切り離されることを良しとしてしまいました。
おなかがすいたり、喉が渇いたりしても、とても疲れて十分な睡眠をとることができていなくても、
止まらず動き続けることしてきました。
満腹になっているにも関わらず、ずっと食べ続けるようになりました。
もはや私たちには満腹であることを伝える声が聞こえなくなっていました。
おそらく、私たちは身体からの基本的なコミュニケーションの方法を長い間無視してきたため、
身体と精神からのより微細な要求が、見えなくなり聞こえなくなってしまったのでしょう。
私たちは、自然の中で動いたり、屋外で過ごすという身体の要求を無視してきました。
身体と精神の必要とするものを無視したり、無効にするというこれらの選択には、代償が伴います。
私たちが身体からの声を聞くのをやめると、その声はより大きく、より深刻になります。
たとえば、私たちが、砂糖をたくさん食べ悪い食事をし続けているとします。
その事実を無視し続けると、最終的に、
身体はインスリンバランスのより強い混乱を引き起こします。
そして糖尿病やインスリン抵抗性につながる可能性があります。
また、心血管疾患、神経疾患、失明などのさらに多くの病気につながります。
突然、2型糖尿病を発症するわけではないのです。
あなたがこの病気にかかるずっと前から、あなたの身体は何かが正しくないことを
あなたに伝えようとしてきていました。
冠状動脈や腫瘍が突然閉塞することはないのです。
身体はずっとあなたに話しかけていて、あなたの注意を引き付けようとしてきました。
身体はあなたに身体からの声を届けようとがんばり続けるのです。
現在の状況に耐えられなくなる前に、変化を避けたり抵抗したりするのは人間の本能です。
精神からの指示により、身体は人生の状況をとても耐えられないもの、
悲惨な結果にしてしまうこともあるのです。
そうなると、私たちの選択は変わるか死ぬかのどちらかです。
身体からの声は通常、ささやきから始まります。
漠然とした不安感。すべてが正しくないというその感覚。
その声を無視するにつれて、声が大きくなります。
人間のシステムは、機能が継続できるようにホメオスタシス(恒常性)があります。
もっと簡単に言えば、身体は生きるために動かされます。
しかし、精神(spirit)は生存が重要であることを知っていますが、
それだけではないことも知っています。
精神は人生が意味と目的を持っていることを知っています。
精神は、私たちが抵抗を手放し、今ここで学ぶべき教訓を受け入れるように、
途方もない量の肉体的または感情的な苦しみが生まれうる環境を作り出すこともできます。
また、自己保存のメカニズムは身体に組み込まれており、それらは重要です。
人間の精神は、自己保存のメカニズムがあるがゆえに精神の学びやここにいる目的を追求します。
私たちが身体との良好な関係を築き、身体からの声を信頼し、適切に対応すれば、
ただ生きる以上の人生を送ることが容易になります。
私たちが自己を持ち動くことができれば、私たちは心が望む意味と目的を追求することができます。
この自己発見または自己認識の旅は、そこにある最善の癒しの過程です。
私たちが真に誰であるかの本質について、人生の試練やトラウマによって
損なわれることは決してないことを自身で認識できることは、力を与える経験です。
たとえば、心が傷つくような出来事は、確かに私たち自身を疑わせ、
そこの場から撤退したくなるかもしれない痛みを伴う経験でしょう。
しかし、喪失に対処し、傷ついた心を癒すことを学ぶことは、
私たちが思いやりを育むのに役立つ経験であることがよくあります。
傷ついた心はひび割れて、つぎはぎだらけかもしれません。
しかし、私たちが身体からの声を受け入れ、学ぶことができるのであれば、
もしくは、私たちが無防備になることを厭わず、
むしろ私たち自身の人間性を受け入れることを意図して、審査することなく、
それらの感情を経験することをいとわないのであれば、
それらのひびは私たちの不屈の精神の光を世界に向けてくれます。
自己保存のために作成された偽の皮膚や鎧を削り取ることによって、
傷と悲しみ、痛みと恥は、自分が誰であるかをより完全に理解する助けとなります。
中医学は、身体と心の関係をサポートするのに非常に適しています。
中医学は、身体と心が一つであるという現実を尊重してきた長い歴史があります。
肉体的身体(body)、精神的かつ感情的身体(mind)、霊的身体(spirit)は
不可分であるという理解があります。
人類は、これらすべての側面と私たちの周りの世界との間の
継続的な関係性の中で成り立っています。
現代の中医学は、対症療法(西洋医学)の医学的アプローチに適合させるために、
しばしば身体的または感情的な症状の苦痛を緩和することに焦点を当てています。
中医学は痛みの緩和もとても得意です。
しかし、医療モデルとしては、中医学には提供できるものがもっとたくさんあります。
それは、健康は物事の自然な秩序に従って生きることから来るという理解に基づいたシステムです。
つまり、漢方の哲学的基盤は、陰と陽のバランスを評価し、季節の変化に伴う明暗、
暑さと寒さ、乾きと湿りの変化を尊重して生きることを意味します。
また、今ここにいるという目的を達成するために、
私たちの資源(resource)をどのように使用するかについての意識を
高める必要があることも認識しています。
私たちは自分の考え、信念、行動が私たちの肉体的幸福に
どのように影響するかを認識しなければなりません。
中医学には多くの体系があり、それらの体系を使用するためのさまざまなアプローチがあります。
苦しみと自己保存に関する問題を抱えている人々を助けるのに効果的なのが、奇経八脈です。
事実上奇経八脈だけが、出生前を扱うという点で独特なのです。
奇経八脈は、子宮の中にいる間の赤ちゃんの人間性の発達に影響を与えます。
他の経絡体系から「外部」または「分離」していると言われます。
それらは精(essence)の経絡であり、前世(または転生)から、
私たちの今の人生の旅が展開するために必要なすべてのものを運んでいます。
これら奇経八脈の経絡のそれぞれは、
私たちが人生の大きな課題に適応するのを助ける独特の機能を持っています。
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