ひとりでできるもん! 〜督脈〜

東洋医学

こんにちは◎ tete la です♪

前回、お伝えした「任脈」は陰を象徴する経脈でしたね。
それに対し、今回お伝えする「督脈」は陽を象徴する経脈とされています。

任脈は母性的なもの(育成・安定)を指し、
督脈は父性的なもの(独立・自立)を指します。

では、さっそく督脈についてお伝えしていきますね!

<督脈>
胞中(子宮内)に起こり、会陰部に出て、
後正中線上を尾骨先端から腰部、背部、後頸部と上り、
風府(GV16:外後頭隆起直下)に至り、脳に入る。
さらに頭部正中を通り、頭頂部の百会(GV20)に上り、
顔面部正中を経て、
上歯齦(じょうしぎん:上の歯茎)の齦交(GV28:ぎんこう)に終わる。

督脈は任脈が発達を終えた後、活発に発展していきます。

誕生から4〜5ヶ月ぐらい経つころ。
ちょうど、赤ちゃんの首が座り始めるころですね♪
赤ちゃんは大椎(GV14:第七頸椎下付近)と命門(GV4:第二腰椎下付近)のところを
自分で動かせるようになります。
そして、首が座り、腰も座ってくると自分でお座りができるようになってきます。
背中が真っ直ぐになるため、背中の気が活性し始めるのです。

赤ちゃんは遠くを見たり、お母さんを探したり、いろいろなものに興味を持ち始めます。
さらに、ハイハイすることによって、背中や足の筋肉を鍛えて、立ち上がる準備をしています。

そして、1歳になる頃にはひとりで歩けるようになります。
ハイハイを卒業した赤ちゃんは手を自由に使えるようになります。

興味のあることがあると、自分で歩いて近づき、手で触ることができるようになります。
これが、赤ちゃんの自立・独立の最初の一歩です。

子供が直立姿勢に慣れ始め、親の手を離れて一人歩きを楽しむようになる頃に発達するのが督脈なのです。
督脈は胎児の時から形成され、3歳までにはかなり発達し、7〜8歳までには完成します。

ちょうど、「魔の二歳児」と言われる時期にも重なります。
子供は親の意などお構いなしに、個性を発揮し始めます。
督脈はVessel of Individuality(個性・主体性)とも言われます。

督脈は、独立・自立・自分の意識で自分の行動を決める力などを象徴します。
それは、外の世界との関わり、自分の心や内にあるものを外に向けて表現することでもあります。
そして督脈が司る陽は「自分の目的や意味があることのために努力する力」を増幅していきます。

この時期の子供は「いやだ、いやだ」発言が増えます。
好奇心が旺盛なので、危なっかしい行動も増えます。

この頃の子供は、自分の衝動に素直です。
まだ、「いい」「わるい」という観念がありません。

社会生活において、自分の全ての衝動を行動に移してはいけないということも学び始める時期です。

この頃大切なことは、子供の個性を潰さないしつけです。

しつけによって個性が抑制されると、
大人になってから「〇〇しよう!」と心の中で思っても、
それを行動に移し辛くなります。

子供の好奇心・衝動を経験させる前に止める行為が反復される場合、
興味の惹かれる方向に手を伸ばすことさえしなくなる癖が子供についてしまいます。

その子の知性や行動力に関わってきます。
この時期に母親が「あれもやってはダメ、これもやってはダメ!」と子供の動きを止めてしまうと、
その子が大きくなった時に自分自身の衝動を止めてしまうことになります。

督脈に問題があると、以下のようになります。
・前に進むことができない
・やる気に欠ける
・無関心
・うまく自分の意思を伝えられない

また、督脈が活発すぎても問題になります。
・自立性が強すぎて、わがまま
・自我が強すぎる

「陽」には身体を持ち上げるという働きがあります。
その機能がうまく働かないと、
不妊症・流産・痔・脱腸など器官の脱出・性的不能の傾向が見られます。
また、陽が頭に上がると頭痛・てんかん。
陽の気が少なくなると、衛気と呼ばれる免疫力が弱くなるので、風邪を引きやすくなります。

督脈には4つの経路があります。そのうちの一つは、感覚、運動神経を司っています。
その経路に問題があると手足に感覚がなくなったり、動かなくなったりします。

督脈が整っていると、以下のものをもたらします。
・やる気がある
・自立している
・明瞭に自分の考えを話すことができる
・外の世界や他人と躊躇なく自由に関わることができる
・新しいことを習ったり、試したりするのを恐れない
・自分の人生を前向きに発展させることができる

独立している人は、自分にとって、もう役に立たないものから離れることができます。
自分の軸がしっかりしており、個性・主体性があり、自分で判断することができます。

さらに、督脈にある4つの経路のうちの一つは任脈(母性)と繋がります。

これは、2歳ごろの子供が興味の惹かれる方向へ進んだとき、
しばらくすると振り返り、母親が自分を見ていることを確認する行為に反映されています。

帰る場所があることの確認です。

任脈の形成ー絆の構築が完成してから督脈が発達し始めるので、督脈は任脈の状態、母子関係にも影響されます

年を重ねるごとに、帰る場所を象徴するのは、自分の母親を超えたところになっていきます。
自分の存在の由来であったり、自分の魂の故郷(Home)であったり、その人によって捉え方は様々です。

「自分がどこからきて、どこに帰るのか」という自分なりの死生観にも大きく関わっていきます。

★東京  鍼(はり)とアロマテラピー の 小さなサロン tete la より★

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